妊娠への職場の理解

私は看護師として病棟勤務をしていた20代半ばのとき、妊娠をしました。働いていた病院は地域ではそれなりに大きな総合病院で、託児所がついていたり福利厚生が良かったり、何より自宅からとても通いやすい場所にあったので、産休ギリギリまで働いて出産後には育休を取って、いずれは仕事復帰したいなと考えていました。
産婦人科にて妊娠を確認したあと、病棟の師長に妊娠した旨を報告し、もともと体力があるほうではないので日勤のみの勤務にしてほしいとお願いしました。同じ病棟に、子持ちで日勤のみの勤務をしている正社員の方がいましたし、他の病棟でも妊娠後に夜勤免除してもらっている人がいると聞いていたからです。師長は祝福してくれ、看護部長に相談してみると言ってくれました。しかし数日後、夜勤免除はできないとの答えが返ってきました。理由を聞くと、妊娠初期はまだお腹が大きくなくて動けるんだから辛くないはず、もっと動けなくなってから免除する、と看護部長が言ったらしいのです。それを聞いて唖然としました。看護師として専門知識のある人の発言とは思えませんでした。ましてや、私と直接面談をしたわけでもなく、悪阻がどのくらいあるかを確認したわけでもありません。結局悪阻で体調の悪い中夜勤をし、妊娠7か月まで夜勤を続けることになってしまいました。その間、病棟のスタッフは妊娠した私に気遣ってはくれましたが、自分によりも若い20代前半の看護師がほとんどで妊娠経験のある人はほとんどおらず、体のつらさはなかなか理解してもらえずお腹が大きくなってからも力仕事をせざるを得ませんでした。妊娠中期以降は、自分と赤ちゃんを守れるのは自分しかいないと悟り、体がつらいときは仕事を休み、勤務中であっても休憩室で休んだりしていましたが、それと同時にこんな理解のない病院ではもう働きたくないと強く思うようになりました。結局産休に入る時期に退職しましたが、女性の多い職場でこんなにも理解がないのかと驚くばかりです。